パプリカ/スモークパプリカ
PAPRIKA/SMOKED PAPRIKA

パプリカ/スモークパプリカ

奥深い色味と独特の甘苦い香味をもつスパイス

パプリカは唐辛子の一種、辛味のない甘唐辛子の仲間です。大航海時代にコロンブスによってヨーロッパにもたらされた唐辛子がスペインからハンガリーへと伝えられた後、16世紀に品種改良され、ハンガリーの特産品である現在のパプリカが生まれました。

パプリカは、1937年にノーベル賞を受賞したハンガリーの博士の研究結果をきっかけに注目されるようなりました。博士は、パプリカの果肉に柑橘類よりも多量にビタミンCが含まれていることを発見しました。これにより、人々の関心を呼び、急速に消費量が増加したと言われています。

パプリカには多くの品種が存在していますが、成熟したときに鮮やかに赤く色付き、乾燥しやすい果肉の品種を乾燥させた粉末をスパイスとして利用しています。鮮やかな赤橙色~赤色の粉末で、辛さはほとんどないもの、全くないものがあります。

スモークパプリカは、パプリカを樫(かし)の木のチップでスモークして粉末にしたもので、パプリカパウダーと同様に使えます。

科名:

ナス科

主な産地:

ハンガリー、スペイン、ポルトガル、チリ、アメリカ他

香りと味の特長:

独特の甘苦い香味。種類によっては若干の辛味を持つ

Mascot's Spice
パプリカ/スモークパプリカ

パプリカ

スモークパプリカ

使い方のヒント

パプリカはハンガリーやスペインの料理には欠かせないスパイスです。ハンガリーの代表的な料理、グヤーシュ(ハンガリー風シチュー)やパプリカチキン(ハンガリー風鶏肉の煮込み)では、パプリカによって色付けられた鮮やかさがポイントです。スペイン料理では、ソパ・デ・アホ(にんにくのスープ)、タコのガリシア風が有名です。

パプリカは色付けが主な用途です。赤色を活かしたい料理にご使用ください。パプリカ特有の赤色成分「カロチノイド色素」は油に溶けやすく、熱に安定です。マヨネーズやドレッシングなど油を使用した食材の色付け、サラダやグラタン等のトッピング、また煮込み料理などにお使いいただけます。スモークパプリカを使用すると、赤い色付けだけでなく、燻製香や、コク、うま味が加わります。

スプーン
タコのガリシア風(スペイン・ガリシア地方のタコ料理)の作り方

タコ(200g)を茹でて薄切りにし、オリーブ油大さじ2~3、パプリカパウダー(またはスモークパプリカパウダー)小さじ1、塩少々を振りかける。