ナツメグ/メース
NUTMEG/MACE

ナツメグ/メース

広く世界で用いられる、4大スパイスのひとつ

ナツメグは、広く世界で用いられているスパイスとしてこしょう、シナモン、クローブとともに4大スパイスと呼ばれています。

ナツメグの木は、インドネシアのモルッカ島などで生息する熱帯性の常緑樹です。堅く多肉質のあんずに似た黄色い果実をつけます。中にある種子がナツメグ、種子を覆っているレース状の仮種皮がメースです。ナツメグとメースは香りも味も似ていますが、ナツメグの方がより刺激的な香りが強く、メースの方が上品な味わいがあります。

ナツメグはホールとパウダーのものがありますが、日本ではパウダーのものが一般的です。ホールはおろし金ですりおろして粉末にしてから使います。

科名:

ニクズク科

主な産地:

インドネシア、スリランカ、マレーシア、西インド諸島

香りと味の特長:

甘く刺激的のある香りと、上品なほろ苦さを持つ

Mascot's Spice
ナツメグ/メース

ナツメグ(パウダー)

メース

使い方のヒント

ナツメグもメースも、同様の使い方ができます。ナツメグとメースの特有の香味には肉や乳製品の生臭みを和らげる効果があるため、ひき肉料理、牛乳や卵を使った料理、菓子等に使用されます。どちらも香味が強いのでほんの少量加えるだけで効果を発揮します。

ハンバーグやミートソースなどひき肉料理に加えて。
ヨーロッパでは、マッシュポテトや、ロールキャベツ、カリフラワーのグラタンなど、じゃがいもやカリフラワー、キャベツなどの料理にも使われます。ホワイトソースやクリームシチュー、チャウダーなど乳製品やキッシュ、フレンチトーストなど卵を使った料理に。また独特の甘い香りは、エッグノッグやココア、カプチーノなど飲み物、ドーナッツやクッキー、フルーツケーキなどの焼き菓子、プリン、カスタードなどの乳製品を使ったスイーツとも好相性です。ナツメグだけでも、ひと振りすると味が豊かになりますが、クローブやシナモンなどと組み合わせて使うのもおすすめです。

スプーン
じゃがいものガレットの作り方

じゃがいも(細切り)中1個に、塩小さじ1/6、ナツメグ小さじ1/2をまぶす。フライパンにオリーブ油小さじ1とバター15gを中火で熱し、じゃがいもを平らに広げ、両面に焼き色がつくまで焼く。